「戦争は最大の暴力。子どもたちの未来を考えたら戦争法案は廃案しかない」(長野県議会総務企画委員会での口頭陳情)

子育て中のお母さん、Nさんの陳述

※憲法かえるのやだネット長野、信州レッドアクションが連名で提出した請願についての口頭陳情です。

 

昨年7月に集団的自衛権行使容認の閣議決定がされたとき、「これから日本はどこへ向かっていくのか」と、とても不安になりました。

 

母親たちがたちあがり、戦争法案反対の声をあげている

安保法案は難しい言葉が並んでいて、正直、理解できていない部分が多々あります。ですが、自衛隊の活動が拡大されて、集団的自衛権の行使や他国軍の後方支援が可能になることはわかります。言葉では平和支援と言いますが、食糧や医薬品を援助したり、学校を建てたり、そういう支援とは違いますよね。

建物や自然を破壊したり、人命を奪う役割しかもたない武器や兵器をもっていって、どんな支援をするというのでしょうか。そして、その一番危険な場所へ派遣されるのは、国会議員のみなさんではなく、自衛隊員の方々。

そして危険な任務に隊員のなり手がいなくなれば、私の夫や子どもたちやその友人が行かされることになるのです。

今、この危険を感じとった母親たちが立ち上がり、戦争法案反対の声を上げています。

信州レッドアクションは先月3日に結成したばかりで、まだ一か月ですが530人の女性からの賛同が寄せられていて、まだ増え続けています。


子どもたちに戦争のない平和な未来を残してください

私は母親として、人として大切なこと、自分の命も他人の命も大切にすることを子どもたちへ教えているつもりです。学校で使っている道徳の教科書にこんなことが書いてあります。

  • 人として「してはならない」こと (こんなことはしません) 暴力をふるってはいけません 弱い者いじめをしてはいけません 人の物をとってはいけません ひきょうなことをしてはいけません 人を傷つけるうそをついてはいけません

 

戦争は最大の暴力です。それを許していいのですか。総理大臣が自分は安全なところにいて、命令にさからえない自衛隊員を戦地へ行かせることは、ひきょうではことではないのですか?子どもたちは、勉強とか、部活とか、友達関係とか、毎日悩みながらも夢に向かってがんばっています。

県議のみなさん、子どもたちに戦争のない平和な未来を残してください。どうか、廃案を求める意見書を国会へ提出してください。お願いいたします。

 

大切な人を絶対に戦場に送り出したくない(新日本婦人の会県本部会長・小池瑞恵さん)

国会の会期を大幅に延長し、審議されている安保法制2法案は、憲法学者や元内閣法制局長官経験者が違憲と発言し、報道各社の世論調査でも反対が多数となっています。

自衛隊の戦闘地域での支援活動はまさに戦争への参加です。「殺し、殺される」ところへ喜んでいく人はいません。自衛隊への入隊希望者が減れば徴兵制に向かうのでは?と心配するのは当然です。現に自民党の石破氏は徴兵制は憲法18条のいう「その意に反する苦役に服させられない」の苦役には当たらないと発言しています。しかし、復興支援の名でイラクやアフガニスタンの非戦闘地域に派遣された自衛隊員が、帰国後56人も自殺しています。まさに苦役そのものです。

私が所属する新日本婦人の会は1962年に創立され、結成時の婦人への呼びかけで「わたくしたち婦人は誰でもみじめな戦争に子どもや夫をさらしたくないと固く考えています」と呼びかけました。平和を守っていくことは私たちの会の原点です。戦時中、女性は選挙権もなく軍部の思うままに従うしかありませんでした。大切な人を絶対に戦場に送り出したくありません。

政府は集団的自衛権の発動要件の最大の理由に、安全保障環境の根本的な変容をあげていますが、岸田外相は国会答弁で一つの事例も上げることができませんでした。

解釈改憲で法案成立を急ぐ理由の根拠すらあいまいです。長野県は戦時中、国策に従順な県として全国一、満蒙開拓団を送り出しました。県民の命を守る立場から県議会として、政府の行為によってふたたび戦争の惨禍がおこることのないよう、慎重審議ではなく、安保法案の廃案を国に求めていただくことをお願いして意見陳述を終わります。